4月10日 National Search Fundが2件目の承継 – 「ハーレーダビッドソン」専門のカスタムパーツおよび備品の販売やチューニングサービス

National Search Fund株式会社(以下「NSF」)は、コンコルディア・フィナンシャルグループの横浜銀行(代表取締役頭取 片岡達也)と共同で設立した「サーチファンド未来創造」において、2件目の案件が無事成立したことを発表しました。

「サーチファンド未来創造」とNSF専属サーチャーである矢嶋正明氏は、神奈川県横浜市にあるハーレーダビッドソン専門のカスタムパーツおよびアクセサリーの販売、並びにチューニングサービスを提供する株式会社パインバレーへの投資を完了しました。これに伴い、矢嶋氏が新たに代表取締役社長兼CEOに就任しました。

矢嶋氏は1998年にビームス柏でアルバイトを始め、その後株式会社ビームスに入社。店舗販売からカスタマー部門を経て、2005年にEC事業部を設立し、責任者として事業を大きく拡大しました。2016年には自社ECと公式サイトを統合し、オムニチャネルプラットフォームを構築。2020年には執行役員に就任し、DX推進室の室長として同社のEC事業やデジタルトランスフォーメーション(DX)施策をリードしてきました。また、「一般社団法人日本オムニチャネル協会」や「一般社団法人コミュニティマーケティング推進協会」のフェローとしても活動し、日本のマーケティング分野に大きく貢献しています。さらに、彼は熱心なハーレー愛好者であり、ツーリングを趣味としています。

5月2日 JSFPが3件目の承継 – 総合ビル管理会社

野村リサーチ・アンド・アドバイザリー株式会社(代表取締役社長:茂木豊)および株式会社Japan Search Fund Accelerator(代表取締役社長:嶋津紀子)は、共同で運営するジャパン・サーチファンド・プラットフォーム投資事業有限責任組合(以下JSFP)を通じ、株式会社ジェクティ(三重県四日市市、非上場、代表取締役社長:多湖勝聡、以下「ジェクティ」)の株式を取得しました。本契約は、サーチャーとして活動する山田重樹氏による事業承継投資の一環です。

ジェクティは、総合ビル管理を主な事業とし、設備管理事業、セキュリティー事業、環境衛生事業およびそれに付随する業務、設備管理技術者に特化した専門派遣社員紹介事業を展開しています。主に首都圏を中心に関東、東海、関西エリアで広く事業を展開しています。

山田重樹氏は、官民ファンド勤務時代から地方での産業育成に強い関心を持ち続けてきました。オーナーとの対話を通じて地元への愛着と貢献心に感銘を受け、また同社の企業理念である「成長発展」が自身の成長志向と一致することから、ジェクティの事業承継を強く望んでいました。

山田氏は、「ジェクティは三重県四日市での安定した成長の歴史を持ち、今後さらなる大都市圏への進出や海外展開も視野に入れています。私のこれまでのマネジメント経験を活かし、第二創業期としてさらなる成長・発展を目指します」と述べています。

山田重樹氏は、黎明期の「ぐるなび」で全社経営管理スキームの構築、モバイル集客を目的としたベンチャー投資、広告以外の新規事業の導入を経験。その後、米国でMBAを取得し、バミューダでの5年間の就労を通じて新規事業開発や日本法人の立ち上げに貢献しました。20年以上にわたるキャリアは投資とマネジメントで構成され、経産省傘下の官民ファンド(通称Cool Japanファンド)では食領域を中心にディレクターとして投資案件をリードしました。投資先では社外取締役としてバリューアップを実施し、京都きもの友禅の常務取締役として事業改革を統括。EC事業や写真事業をローンチした後、西本Wismettacホールディングスに移り、ライフスタイル分野の新規事業責任者としてファインダイニング中食支援などを立ち上げました。

5月10日 地域未来共創Search Fundにて9件目の承継が実施されたことが同社Xアカウントにて発表

5月21日 東洋経済でサーチファンド特集記事掲載 – National Search Fundの事例掲載

5月24日 サーチファンド・ジャパンが7件目の承継 – ヘアサロン運営

株式会社サーチファンド・ジャパン(本社:東京都千代田区、代表取締役:伊藤公健)は、株式会社日本政策投資銀行およびキャリアインキュベーション株式会社と共同で設立した合弁会社として、神奈川県を中心にヘアサロンを展開する株式会社Kおよび株式会社Hへの事業承継投資を完了しました。この投資は、サーチファンドの仕組みを活用して行われ、経営者候補である三輪勇太郎氏が関与しています。

株式会社サーチファンド・ジャパンは、2023年3月に設立された2号ファンドによる3件目の投資であり、2023年11月に設立されたTokyo Search Fundも共同で投資を行っています。これにより、同ファンドからの累計投資件数は7件に達しました。

Kグループは神奈川県横浜市を拠点に美容室7店舗、ヘアカラーサロン1店舗を運営しており、地域密着型のビジネスモデルで成長してきました。この度の投資により、三輪勇太郎氏がKグループの代表取締役社長に就任することが決定しました。三輪氏は、前代表の田邊寛之氏と北嶋久乃氏が築き上げた強固な基盤と企業文化を引き継ぎつつ、新たな成長を目指します。

三輪勇太郎氏は、三井物産で鉄鋼製品の輸出業務に従事した後、リヴァンプを経てファーストリテイリンググループのジーユーで社長補佐を務め、経営企画や収益改善プロジェクトを推進してきました。1989年生まれの東京都出身で、慶應義塾大学を卒業しています。